髪にとっても効果的とされる亜鉛と薄毛の関係を解説します!

最終更新日:2022.07.26

 

髪に必要な栄養素の一つに亜鉛があります。

皆様も一度は亜鉛をとると髪の毛にはいいなど聞いたことがあると思います。

亜鉛は髪の毛に良いと言われていますが、なぜ「亜鉛が髪の毛に良い」抜け毛を防ぐことが出来る」と言われているのかご存知でしょうか?

漠然と亜鉛を取ったほうが良いと言われても、ある程度は費用がかかる亜鉛のサプリを飲んでどんな効果があるか分からないから効果を感じられないのです。

今回は亜鉛をサプリで接種するべきなのか等々、本当に【亜鉛は髪の毛に大事なのか】解説しますね!

薄毛と亜鉛の関係

亜鉛とはカラダの中にある100種類以上のタンパク質の構成要素となるミネラルです。
亜鉛は体内に2gほど含まれており、様々な代謝反応に携わっているとされる重要な栄養素です。

亜鉛の働きは非常に重要で次の4つの働きを体内で担っています。

①アミノ酸からのタンパク質の再合成
②DNAの合成
③活性酸素の除去
④味覚の維持

そのため、成長が著しい18歳までの生命維持や発育にとても大切な働きをしています。

成人の場合は、肝臓・骨・腎臓・精子など、髪の毛など新しく細胞が作られる器官や臓器で必要不可欠なミネラルなのです。

亜鉛は、精子や赤血球を作っている大切なミネラル要素です。

また、体の老化に関わる活性酸素の除去に関わっているだけじゃなく、味覚の維持にも重要と、体に欠かせない栄養素です。

子供から~成人~老後まで、健康な生活を送るためには欠かせないミネラルという事になります。

【亜鉛は髪の毛を作るための材料】


亜鉛が、新しい細胞を生成する器官で必須とお伝えしましたが、毛髪も同じ新しい細胞から作られる組織なのです。

亜鉛が抜け毛に効果的と言われる所以は、髪の毛のタンパク質(ケラチン)合成の役割に関係しているためです。

ケラチンとは、髪の毛の約9割を占めるタンパク質であり、髪の毛を成長させる上で必須のタンパク質です。

このケラチンタンパク質を生成するのに、キーアイテムとして亜鉛は働くため、抜け毛を防ぐ効果があるとされています。

逆に言うと、亜鉛不足になってしまうと、新しい髪の毛を生成の妨げになってしまいます。

では亜鉛が不足していると抜け毛が増えるのはなぜでしょうか?

先ほどのご説明通り、髪の毛が生成されるには、亜鉛がとても大切です。

亜鉛がない・不足している=髪の毛が作らない・抜け毛が増えるといったことが言えるでしょう。

また、亜鉛には、悪い男性ホルモン(DHT)の生成を抑える働きがあるとされています。

DHTの抑制理由ははっきりと分かっていませんが、髪の毛を合成する上で亜鉛は大切と言えるため、亜鉛が不足する食生活などをしていると、抜け毛の原因になってしまいます。

ここで注意が必要です!!

自分は亜鉛のサプリメントを摂取しているから大丈夫なんて思っていたら大間違いです。

次に説明することを行っていた場合、いくらサプリを使っても吸収されずに排出されてしまっている可能性があります。

【亜鉛を減らす3つの生活習慣】

亜鉛が足りなくなる男性・女性が増えてきているのが近年指摘されています。

実は、亜鉛は、生活習慣のある行動によって体内で消費されてしまうからです。

亜鉛を消費する生活習慣

その①:偏った食事
その②:極端なダイエット
その③:飲酒

その①:偏った食事

亜鉛は、肉類や魚介類に多く含まれています。
そのため、野菜しか食べないダイエットをしていると亜鉛不足になりがちです。さらに、野菜に含まれる食物繊維やシュウ酸は亜鉛の吸収を阻害してしまうのです!

コンビニ弁当やインスタント食品を日ごろから好んで食べる方にも同様で亜鉛が不足しやすいです。

これらの食品には、食品添加物(ポリリン酸塩等)が含まれ、この添加物が亜鉛の吸収率を下げてしまうのです。それだけでなく、亜鉛の排出を促進してしまいます。

その②:ダイエット

亜鉛は、体内では生成できない出来ないミネラルです。

そのため、ダイエットで食事を制限などをすると、亜鉛不足になりやすくなります。

ダイエット×甘いもの(加工食品)はかなり亜鉛不足を加速させるため、食事を意識してあげる必要があります。

その③:飲酒

お酒が毎日欠かせない人も亜鉛不足に陥る可能性があります。

亜鉛は、肝臓でアルコール代謝する際にその材料として使用されます。お酒は体内の亜鉛量を減少させるだけでなく、肝臓を疲弊させ体内のビタミンやミネラルまで減らしてしまうのです。

日頃から偏った食事(コンビニ弁当・お酒)や極端なダイエットをしている方は、亜鉛不足になりがちなので、サプリメントや肉・魚類をたくさん食べて補う必要があると言えるでしょう。

抜け毛を予防するには、食事は重要となります。

抜け毛を予防に必要な亜鉛の1日の摂取量は?】

亜鉛の1日の摂取の推奨量は、女性で【約8mg~上限30mg】、男性で【約10mg~上限45mg】となります。

しかし、この量を普段の食事からで摂取するのは難しいので、サプリメントなどで補うようにします。

亜鉛の効果を最大限に引き出し、髪を成長させたいと思うなら、上記の量をしっかりと毎日摂取することが大切です。。

しかし、亜鉛を体内に取り込むのときにはあるポイントを意識する必要があります。

そのポイントとは、亜鉛じゃ吸収率がとても悪いんです。

そのため、吸収効率をしっかりと高める方法で摂取しないと、大半が尿や便などで体外に排出されてしまいます。


抜け毛予防に効果的な亜鉛の力を高める2つの方法】

亜鉛の効果を高める2つの栄養素

体内への亜鉛の吸収率は決してカルシウムのようなミネラルと同様に高いものではありません。そのため、亜鉛のサプリを飲むだけでは中々効果を感じられないことがあります。

≪亜鉛と一緒に取るべき栄養素≫

ビタミンC
クエン酸

亜鉛は、ビタミンCやクエン酸を同時に摂取することで、亜鉛の体への吸収を高め、髪の毛を成長させ、抜け毛を減らす効果を最大限に発揮することが出来ます。


クエン酸には、亜鉛のようなミネラルを包み込み、体内に吸収しやすくする作用があり、ビタミンCにはクエン酸の吸収作用をさらに上げる効果があると言われており、これらの栄養素を一緒に摂取することをおすすめします。


亜鉛の吸収を補助する食材

≪ビタミンCが豊富な食材≫
赤ピーマン・黄ピーマン・ゆず・アセロラ・芽キャベツ・レモン・柿・ブロッコリー・イチゴなど(果物や野菜に豊富)

≪クエン酸が豊富な食材≫
レモン・ライム・梅干し・キウイ・グレープフルーツ・イチゴ・オレンジ・ジャガイモ・黒酢など


研究段階の結果ですが、味噌(大豆が含まれた)などの発酵食品は、亜鉛が腸管内で吸収されるZIP4(亜鉛のトランスポーター)いわゆる体内へ吸収されるための通り道の構造を活性化することが明らかとなっています。


そのため、大豆抽出物と一緒に亜鉛を取ることで、通常より体内に取り込むことが出来る可能性もあります。

【亜鉛の取りすぎは注意】

亜鉛は、銅や鉄などの他の金属系ミネラルに比べて、極めて毒性が低く、過剰に摂取しても症状が出にくいのが特徴です。

また、接種し過ぎても体内で吸収されずに排出されてしまう場合が多くあまりシビアに考える必要がない栄養素と言えます。

吸収率は約3割と言われているため、例えば10㎎摂取した場合、体内に吸収される量は3㎎程度なのです。

とは言っても、過剰な接種が長期間に続くとどんなことがおきるのかを把握しておく必要があります。


亜鉛の1日の摂取の推奨量は、女性で【約8mg~上限3mg】で男性で【約10mg~上限45mg】となります。

食事よる接種はこの量を取ることはまずありません。

サプリメントで補う時は、量の確認をして、用法用量を守って摂取しましょうね。

 

【結論】亜鉛は抜け毛や薄毛に効果的なミネラル

ここまで、亜鉛と髪の毛について徹底的に解説しましたが、いかがでしたか?

亜鉛の重要性を再認識することが出来たと思います。亜鉛は確かに髪の毛を成長させるうえで重要な栄養素です。しかし、亜鉛を取ったから薄毛が確実に治るといったことはありません。

薄毛を治すためには、他にも様々な方法を用いて、髪の毛が生えるように促していく必要があります。

【亜鉛を使ってもダメだった…】【自分なりに色々頑張ってみたけど、髪の毛が増えない】【抜け毛がどんどん増えてきた】

そんな方は一度自分に合った薄毛対策を専門家に見てもらうのをおすすめします。
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