ある時にお風呂やシャンプー時に抜け毛が増えて気になる方もおられると思います。
そんな時は「もしかしたら自分は薄毛じゃないか」と不安になるものです。

また家族や知人に「最近抜け毛多い。何かあった?」と言われて気づく方もいるかと思います。

抜け毛の問題は、悩み方も多くとてもシビアな問題です。


そこで今回は、「薄毛の危険性がある抜け毛の本数」やそんな疑問に対して髪のプロフェッショナルでもある発毛技能士が解説していきます。


抜け毛が気になっていたり、不安に感じている方など、この機会にどれぐらい抜けているのか、排水溝に詰まった毛や、シャンプーの際に手についた髪の毛に着目してみてください。

そもそも、なぜ髪の毛は抜けるでしょうか??

通常、健康な髪の毛は男性であれば4~5年、女性であれば5~6年かけて伸び続けると言われています。


実は髪の毛には寿命があって、成長と抜けると繰り返しています。

それを「ヘアサイクル」と呼びます。

ヘアサイクルとは、「成長期」「退行期」「休止期」の3つに分かれていて、比率が少なくなった成長期や、休止期の髪が多くなるなど、ヘアサイクルが乱れると、抜け毛が増えて薄毛が進行してしまいます。

ヘアサイクルが乱れる原因は?

ヘアサイクルが乱れてしまう原因はいくつかあります。

ヘアサイクルが乱れる原因

1.食生活の乱れ
2.ストレス
3.運動不足
4.睡眠不足
5.過度の飲酒
6.喫煙
7.間違った頭皮ケア
8.加齢

ヘアサイクルを乱す大きな要因として、生活習慣の乱れやストレス、頭皮ケアの間違いなどが挙げられます

これらは頭皮にある毛細血管の血流を悪化させ、ヘアサイクルに悪影響を及ぼします。
正常なヘアサイクルを維持するために、日頃の食事や生活習慣を見直して、ストレスの少ない規則正しい生活を送るように心がけていしましょう。

シャンプーで抜ける髪の毛の本数の平均ってどれぐらい?

この記事を読んでいる人は、「1日に大体どのくらいに髪が抜けるのか、何本以上が危険信号なのか」が最も気になる人が多いのではないでしょうか?
毛量が多い人・少ない人で違いはあるものの、どの位までが正常範囲内か気になる所ですよね。
結論から言うと、1日大体50~100本が正常の範囲内と言われています。


1日であるため、シャンプーのみということではありません。髪の毛を洗っている時以外でも、髪の毛は普段の生活の中で自然に抜けます。

そのため、シャンプーなどをした時に抜けた本数+数十本は1日の内に抜けていると思っていた方が良いでしょう。

大体の目安として、シャンプーや乾かす時の合計が30~50本程度でしたら正常範囲内です。

シャンプー以外にも抜け毛が多い時が、頭を掻く時やスタイリング時・ドライヤー時です。

これらの時に髪の毛の抜ける本数が何本ぐらいあるのか、確認してみてはいかがでしょうか?

抜け毛の本数を数えた場合、少ないと問題ありませんが、自分で多いと感じる場合は不安に感じてしまいますよね。

ただ、人によっては元々抜け毛が多い人もいますのでご安心ください。

抜け毛により、地肌が見えて来て髪のハリ・コシが減ってきた場合は要注意です。

抜け毛の本数よりも注目するべきは髪の毛の形・長さ

実はどんな抜け毛かを見ることで薄毛かをで把握することも可能です。
まず、着目する部分は、『毛根部・髪の毛の長さ・髪の毛の細さ』の3つのポイントに注目して抜け毛を観察してください。

シャンプーの抜け毛の特徴:正常な抜け毛

生えている髪の毛と同じ髪の毛の太さ、自分の今生えている髪の毛と同じ毛根部、しっかり膨らんだ棍棒のような形をしている。

もし、抜け毛を確認して、この特徴がある抜け毛なら、自然に抜け落ちる毛髪であるため問題はありません。

それでも気になるようでしたら、シャンプーの種類や洗い方に気をつける必要があります。

シャンプーの抜け毛の特徴、危険な抜け毛①AGA又はFAGAタイプ

AGA(男性型脱毛症)やFAGA(男女型脱毛症)の方に多い抜け毛のタイプです。

髪の毛の長さ:自分の生えている髪の毛よりも短め髪の毛の太さ:自分の生えている髪の毛よりも細め毛根部:毛根部が細くて丸みが少ないこのタイプの抜け毛が増えてきたら※要注意です。


髪の毛が成長するためのヘアサイクルが乱れている可能性があります。

進行型の抜け毛タイプですので、薄毛が気に始めた場合には、専門家に相談することをおすすめします 。

シャンプーの抜け毛の特徴:危険な抜け毛②円形脱毛症タイプ

円形脱毛症の考えられる抜け毛の原因として、自身の免疫細胞が毛根を外敵と考えて攻撃してしまう「自己免疫疾患」が挙げられます。

円形脱毛症は、Tリンパ球が毛根を異物と間違えて攻撃してしまうために発症すると考えられており、その激しい攻撃により毛根が傷んで、元気な髪の毛でさえ突然抜け落ちてしまうのです。

しかしなぜその様な異常が生じてしまうのかは、まだ明らかになっていません。
自己免疫疾患が起きてしまう原因は、(ストレスやアレルギー・産後のホルモンバランスの乱れ)によって起きると言われています。

もし、このような肉体の疲労や精神的ストレス・ライフイベントによって抜け毛増えた場合は毛根を確認するようにしてください。

軽度の円形脱毛症は、自然に治るケースもありますが、多発性や長引く傾向もあるためできれば専門家に相談することをおすすめします。

シャンプーの洗い方も大事

正しいシャンプーの洗い方が出来ていないと、手で髪の毛を引っ張ってしまい、強引に髪の毛を抜いてしまう要因にも繋がります。

また、洗い方が正しくないと、洗い残しや洗い不足などにつながります。
当然、頭皮にとっては良くない環境となりますので、抜け毛の原因となります。
正しい洗い方を学び髪の毛のケアをしていきましょう。

※正しいシャンプーのやり方※

①お風呂に入る前に、側頭部と後頭部を指の腹を使ってもみほぐして血行を良くします。(強くマッサージする必要は一切ありません。)
②髪の毛を濡らす前に、ブラッシングで大きいフケやほこりを落とします。
③半身浴をして、軽く汗ばむまでつかり毛穴を広げてあげます。(じんわり汗をかきましょう)
④シャワーで湯シャン(お湯洗い)のみ(1分以上)
⑤軽く水気を落としたら少量のシャンプーを手に取り、髪の毛全体につける。(頭皮にはまだつけなくてよい)
⑥軽くゆすぎ、その後もう一度シャンプーを取り、全体になじませる。(ここで頭皮まで付ける)
⑦指の腹で頭皮をもみ洗い&マッサージ(後ろ ⇒ 横 ⇒ 上 ⇒ 前の順番で洗う)※爪は立てずに洗う
⑧シャワーで完全にシャンプー剤を落とす。入念に。毛穴から落としていくイメージです。
⑨トリートメントは頭皮につけず、髪の毛に馴染ませるのみ。時間はおかずに洗い流す。
⑩タオルドライは、こすらずタオルに水気を吸わせるように押し付ける感じで行う。
⑪ドライヤーは髪の根元に風を当て、根元からしっかり乾かしていく。

いかがでしょうか?

シャンプーをする前にブラッシングと湯シャンを1分以上行うことで、髪の毛の汚れは7割程落とすことが出来ます。


その後は頭皮をマッサージするように、下から上へ上へ向かっていくイメージで洗って下さい。
また、シャワーの温度も大切です。少しぬるいなと感じるぐらいの38℃程度のぬるま湯で洗うのがベストです。


40℃以上の熱めのお湯で洗ってしまうと、油分を取りすぎてしまい、余計に皮脂を分泌させる原因となります。

季節によっても抜け毛の本数が変動する

季節によって抜け毛の本数が変化することも、知識の一つとして覚えておくと安心できるかと思います。
もっとも抜け毛が増える時期は、9~11月と言われています。
その理由は、夏には頭皮や髪の毛へのダメージを与える要因が豊富であり、そのダメージの影響が出るのが3か月後と言われているためです。


夏の間、紫外線によってダメージを受けた髪の毛は3か月後(9~11月)に表れるため、秋は抜け毛が増える方が多いです。


しかし、季節性にしては抜け毛が多過ぎるな…と感じる時があります。
その場合は、ダメージ以外の原因により抜け毛になっている恐れがありますので、一度専門家に相談することをおすすめします。

 

抜け毛が止まらない!?地肌も見えてきたかも…そんなあなたへ

育毛剤や発毛剤を使っても、抜け毛がなかなか止まらない…。
自分で出来ることはやってはみたものの、あまり効果を感じることができなかった…。
そもそも今のケアは自分に合っているのかわからない…。

もしかしたら自分はAGA(男性型脱毛症)かも…。
そのような方は、自分で調べて改善しようとしても、思うように薄毛の進行を抑えることが出来ない場合があります。


薄毛は進行性の場合が多く、放っておいてもなかなか改善しません。
抜け毛が気になってきた方は、専門家に相談して早めに対策することをおすすめします。
発毛技能士として、頭皮トラブルや薄毛で悩む方をこれまで数多く見てきましたが、早めに対策した人ほど髪の毛が生えやすい傾向にあります。


さらに、薄毛の始まりである初期段階なら、副作用が気になる内服薬を使わずに髪の毛が生えてきたという方が高確率(約9割の方)が、いらっしゃいます。
もし、抜け毛が増えてきた方だけでなく既に薄毛でお悩みの方も、まずご相談ください。

この記事を書いた人:大薗 舞

年齢:25歳
身長:156㎝
血液型O型
趣味:音楽鑑賞、流行りの音楽を聴くのが趣味です。
座右の銘:努力は必ず報われる
努力しただけ自分に返ってきます
努力は必ず裏切らないと思いますので何事にも努力は必要だと思います。