最近の自分の抜け毛をよく見て見ると「細くて短い毛が多いんでもしかしたら薄毛かも⁉」と気になっていませんか?

この様な悩みの方には次のような疑問や悩みを持つ方が多くいらっしゃいます。

* なぜ、髪の毛は知らず知らずの内に細くなってしまうのか?
* 普段の生活の中で、どんなことが薄毛の原因となるんだろうか?
* なぜ、細くて短い毛が抜けてしまうのか?

 

髪が細くなってしまう原因には「理由」が存在します。男性と女性の薄毛の原因には明確な違いがあります。
 
今回は薄毛の始まりと言われる、抜け毛が短い・細いと感じた時に確認していただきたい、薄毛の原因となりうるチェック項目を【男女別】にそれぞれ解説していきます。

1.そもそも髪の毛の役割とは?

そもそも、髪の毛にはどんな働きがあって、体の中で一番の毛量がある組織なんでしょうか?
理由としては、下記の2つがあります。

《髪の毛の2つの役割》

1. 外部から頭皮を守るため
2. 排出器官として体外へ有害物質を排出するため

 

髪の役割①:外部から頭皮を守るため

人間の身体の中で最も重要な器官と言われる脳を、外部からの刺激や衝撃から守るため、そして急激な温度変化から守るために髪の毛は生えています。
 
1本1本は細く柔らかいイメージがありますが、1本あたり150gまで耐久力があります。髪は頭皮全体で約10万本生えているということは、150g×10万本とかなりの衝撃吸収能力があることが想像できます。
 
また、大切な頭部の急な温度変化が起きないように、髪の毛による空気の層を作りだすことで外部刺激による頭皮ダメージを軽減しているのです。

髪の役割②:排出器官として体外へ有害物質を排出するため

髪の毛は、水銀や鉛など、体内の重金属を取り込んで排出するという、「排泄器官の役割」を担っています。健康を脅かす可能性のある有害ミネラル(水銀や鉛)は、知らず知らずのうちに体内に入り込んでいるのです。
 
これら有害ミネラルを排出する機能を持つ1つの臓器が「髪の毛」なのです。通常、食事などから摂取した成分のうち、不要なものは【汗や尿】となって排出され、体内に入った有害な金属は、【爪や髪の毛】から排出されます。
 
そうすることで、体内への有害ミネラルの蓄積を防ぎ、細胞や組織を痛めつけたり、皮膚や臓器の疾患などを引き起こす原因となることを予防しております。

 

2.髪の毛のメカニズムとは?

日本人の髪の毛の本数は約10万本とされています。


そのうち、生理的な脱毛(自然脱毛)は1日あたり50〜100本程度と言われていますが、毛量などでよって抜け毛の量が変わってきます。

髪の毛役割を先ほど、説明しましたが、髪の毛を守るための機能を維持するには
髪の毛が日々新しい髪の毛と成長する為の毛周期(ヘアサイクル)があります。

通常健康な髪の毛は、女性で5~6年、男性で4年~5年かけて伸びていきます。
そしてこの髪の毛が1度抜けてまた新しい髪の毛が生えてくるのです。


このサイクルを何度も繰り返し、抜けて生えてくることをヘアサイクルと言います。

ヘアサイクルとは、細胞分裂などによって髪の毛が成長する(成長期)、
その成長が止まって抜ける時期でもある「退行・休止期」、そして実際に抜ける「脱毛期」で成り立っています。


このサイクルのお蔭で、古い髪の毛が抜けて新しく強い髪の毛が生えてくることにより一定に毛量を保っているわけです。


しかしこのヘアサイクルが乱れると、抜け毛が細くなったり、短い抜け毛が目立つようになります。

3.【男性版】細い抜け毛や短い抜け毛が増える原因チェック項目一覧

ここからは生活習慣の乱れによる薄毛の原因などを含む、抜け毛が「細い・短い」と感じた時に確認した方がよいチェックポイントを男性編と女性編にわけでお伝えしていきます。髪が細くなる・短い抜け毛の原因とは?

薄毛の原因チェック項目【男性編】

*脂質が高いものをよく食べる
* 外で食べることが多い
* お酒の量が多い・毎日飲酒する
* ストレス過多気味
* 夜眠れない
* たばこを吸う
* 体毛・ヒゲが濃い
* 市販の整髪料を使う
* ヘアカラーを頻繁にしている
* パーマや縮毛矯正を頻繁にしている
* 身内に薄毛の人がいる(遺伝)
* シャンプーの回数が多い
いかがでしょうか?

この内、特に抜け毛が増える原因になりえるものは、「食生活」「ストレス」「喫煙」「遺伝」となります。

この項目が長期的に当てはまる時は、毛根まで栄養が届いていなかったり、AGAの進行が早まったりします。

4.【女性版】細い抜け毛や短い抜け毛が増える原因チェック項目一覧
髪が細くなる・短い抜け毛の原因とは?

薄毛の原因チェック項目【女性編】

* 過度にダイエットを行っている(していた)
* 甘味料が多い食べ物が好きである
* 冷え性である
* お酒の量が多い・毎日飲酒する
* たばこを吸う
* 生理不順である(または閉経している)
* 妊娠している
* 出産経験がある
* ヘアカラーを頻繁にしている
* パーマや縮毛矯正を頻繁にをしている
* かつら、ウィッグ、エクステを頻繁にしている
* シャンプーの回数が多い

いかがでしょうか?

女性の場合は、男性とは異なり、

「血行不良」「ホルモンバランスの乱れ」が抜け毛や薄毛の主な原因となるケースが多いんです。

特に30代後半からは、男性ホルモンの方が優位になりやすく働くため髪の毛が細くなったり、短い抜け毛の原因になったりします。

さらに、女性特有のライフイベントで出産は、出産後に女性ホルモンの低下が起きるため、ヘアサイクルが乱れやすく抜け毛が多くなる場合があります。
 
特に女性の方の経験として多いのが過度なダイエットによる抜け毛です。

食事を過度に抜くと、身体への負担も大きく、食事を制限する場合は特に気をつけ、バランスの良い食事を心がけましょう。

5.抜け毛が細くなった・短くなった時の対策とは?

細い毛が増えた時に自宅で行える対策は、男女共に同じ場合があります。


しっかりとした髪へ成長させるためには、「基本となる体の中からバランスを整えることが必須」となります。
AGA(男性特有の薄毛)やFAGA(女性特有の薄毛)は、ご自身ではでは中々解決できないこともあります。その際は、専門家に一度相談することをおススメ致します。

『食生活の乱れを改善する』

食事は、育毛は勿論、人間の身体にとって栄養分を補給するためにとても大切です。
日頃からダイエットで極度の食事制限をしていたり、逆に脂っこいものや甘いものなどを多く摂っている人は、育毛・発毛の土壌が整っていない状態となり、抜け毛や薄毛の原因となります。
 
髪の健康は身体の健康なくしてはあり得ません。そのため、規則正しい時間に一日三食バランスの取れた食事を取りましょう。バランスの取れた食生活の指針として、厚生労働省と農林水産省が共同で策定した「食事バランスガイド」というものがあります。
 
これには、主食や副菜、主菜の他、牛乳・乳製品と果物の分類に分けて、それぞれ一日にどれぐらいの量を摂取すれば良いのかが記載されていますので参考にしてみてください。
 
体脂肪やBMI数値が高い人は、野菜→肉・魚などたんぱく質→炭水化物というように、摂取する順番を意識してみてください。糖質の吸収がゆるやかになるので、ダイエットをされている方は食事のバランスだけでなく、食べる順番を変えてみるのもおすすめです。

『睡眠時間を7~8時間確保する』

人間にとって最適な睡眠時間は7〜8時間と言われています。

発毛・育毛をしっかり行う為には、十分な睡眠は絶対で、成長ホルモンを分泌させることが大切です。

成長ホルモンは、皮膚や筋肉を育成したり修復したりします。

さらに大きくて健康な髪の毛を育毛するのに必須なホルモンとなります。
 

このように人間の身体を成長させる成長ホルモンの

分泌量は、睡眠によって大きく上下するため、十分な睡眠時間をとっても睡眠が浅いなど睡眠の質が悪いと成長ホルモンの分泌量も少なくなってしまいます。
 
睡眠の質が悪いと、生活リズムの乱れやストレスが原因となりやすいので、効果的な睡眠をとるためにも、睡眠時間だけに気をとられず、日常生活から見直して乱れを改善していきましょう。

『お酒・たばこを控える』

お酒は、程度に飲むなら、ストレス解消や血の巡りを良くしてくれたりしますが、過剰な飲酒は肝機能の低下を招くだけでなく、髪の成長に悪影響を与えることがわかっています。


 
髪の毛のケラチンたんぱく質は、アミノ酸で構成されていますが


アルコールを大量に摂取すると、体内のアミノ酸のほとんどがアルコール分解で消化されてしまい、髪の毛まで届かなくなってしまいます。

身体の健康や、育毛・発毛のためにも、過剰なお酒は控えるようにして、お酒が好きな人であれば必ず休肝日を作るようにしましょう。
 
また、お酒とは異なり「百害あって一利なし」と言われるのがたばこです。
 

たばこに含まれるニコチンは、喫煙によって体内に吸収され、

自律神経の刺激により、血管が収縮します。
収縮した血管では、毛母細胞に十分な栄養が届かなくなり、髪の成長が止まったり、抜け毛の原因になったりします。


昨今の研究により、煙草を喫煙すると、AGAの最大要因と言われるDHTや
 
他の男性ホルモンの量が増えることが確認されています。
 
このことからも、特に喫煙に関しては発毛・育毛にとって影響が大きく、健康にも被害を与えるため※本気で薄毛の改善を考えている人は禁煙することをおすすめします。

6.髪が細い・短いと感じた時から抜け毛予防対策を行おう

いかがでしたでしょうか?

今回お伝えした短い抜け毛や細い抜け毛が増える原因をチェックしてみて、
どれかに当てはまるなら自分でできる改善を始められることをオススメします。

当てはまる項目があれば、自分で出来ることを改善を始めることをおススメします。

しかし薄毛には様々な要因や原因が絡み合うことで薄毛が進行しています。
なので、複数ある原因などは全てを解消していかないと「薄毛の進行」を止め新たな髪の毛を生やすことは難しいかもしれません。
 
自分では対策法が分からない・抜け毛の進行が止まらない場合は、専門家に相談することをおすすめします。