抜け毛を増やす生活習慣を発毛技能士が解説します!!
最終更新日:2022.08.18
最近抜け毛が増えて心配になられてご来店されるお客様が多くいらっしゃいます。
1日に抜ける本数は50本~100本程度と言われており、シャンプー時には6割程抜けます。
抜け毛が怖くてシャンプーなど洗う時に弱く洗っている方が多いですが、逆に洗えてなくて毛穴が詰まり抜け毛が増えるのでしっかり洗うのが大切です。
実はその抜け毛の増加や薄毛が進行した原因が良いと思ってやっている行動が、
実は、抜け毛や薄毛を増やす原因になっている可能性ももあることをご存知でしょうか?
そこで今回は、つい行ってしまいがちになる頭皮にダメな行動をご紹介と、抜け毛予防に効果のある頭皮ケアをお伝えします。
ネットで育毛、発毛によいと言われていることが実は誤っている情報が多いです。
以前より抜け毛予防として知られていた行動や、ついつい気になって行ってしまう危険な行動を3つお伝えします。まずは、下記の行動を行っていないか、チェックしてみましょう。
抜け毛の原因①:朝にシャンプーをする、1日2回以上シャンプーをする
頭皮がベタつくからといって朝シャンプーされる方がいますが抜け毛の原因となるNGな行動です。
というのも、朝にシャンプーすると保護膜までとってしまい外部のダメージを受け抜け毛に繋がります。
また朝シャンプーすると過剰に皮脂をとってしまい、逆に皮脂が分泌してしまう原因になります。
また夜洗わず朝洗う方は、その前日に洗ってない場合、
頭皮の菌が、菌が繁殖しやすくなります。
髪の毛は寝ている時に最も成長するため、頭皮環境が悪いと髪の成長の妨げになるんですね。
ですので、必ず夜にしっかりとシャンプーを行い頭皮がきれいな状態で
睡眠を取るようにしましょう。
もし寝てしまった場合でも、次に日は枕カバーを変えて使用するなど対策をし頭皮を清潔に保つことが大切です。
抜け毛の原因②:頭皮をヘアブラシなどで刺激する
汚れが取れそうだからとシャンプーの際ヘアブラシを使う方がいらっしゃいますが、摩擦で頭皮を痛める可能性があるのと洗い漏れや汚れが取れない原因があるので抜け毛の増える原因になります。
また、お風呂あがりに頭皮マッサージとして、ヘアブラシで頭皮をトントン叩いていませんか?
ヘアブラシが頭皮を刺激して気持ち良いから、何度も頭皮を引っかいていませんか?
最近の研究では、ヘアブラシで強い刺激を与え過ぎると、頭皮や毛細血管などを傷つける原因になってしまうため、抜け毛も増えるとされています。
頭皮に刺激を与えて血流を良くすることは良いことですが、過度にやり過ぎて頭皮を刺激するのは、健康でいい髪の毛は生えてきません。
ヘアブラシを使うことで起こる頭皮ダメージは以下の通りです。
ヘアブラシによる頭皮への影響
■刺激によって頭皮に傷が入り、雑菌が侵入して炎症を引き起こす
■強い刺激によって、毛細血管が傷つき血流が滞る
頭皮も顔と同じ皮膚で繋がっているため、顔と同じように優しく扱ってあげましょう。
そのためには、柔らかめのブラシを使うなど工夫すると良いでしょう。
抜け毛の原因③:白髪を抜く
白髪をすぐ抜くことは薄毛の原因になりうるNGな行動です。
白髪を抜くと、根毛にとても強い刺激を与えてしまい、新しい髪の毛が生えなくなる原因になり、薄毛に繋がってしまいます。
意外と白髪は抜いている方が多いと思いますが、頭皮環境を考えるなら我慢するべきなんですね。
皮膚と髪の毛は毛根鞘という半透明の物質で繋がっているんですね、だから強引に抜いてしまうことで毛根鞘を傷つけるため、毛根と接する皮膚に大きななダメージを与えてしまうことになりかねません。
白髪を見つけたら、白髪の根元をカットするか、白髪染めなどで、頭皮ダメージを意識しながら、目立たなくなるぐらいにすることが大切となります。
抜け毛の原因④:自然乾燥・ドライヤーを使用しない
ドライヤーをかけるのがめんどくさいなどで濡れたままの状態にしていませんか?
髪の毛の自然乾燥は頭皮環境を悪化させて、抜け毛が増える要因の一つになりかねません。
実は髪の毛が濡れたままの状態だと、頭皮に雑菌が繁殖しやすい状況なのです。
菌が繁殖するための3箇条
水気がある
36℃~38℃近辺の温度
換気できない
濡れた髪は条件が揃うことで、菌が繁殖する絶好の環境です。
なので自然乾燥が如何に菌が繁殖するのに適した状態なのかが分かると思います。
髪の毛を綺麗にしっかり洗っても菌が繁殖し、頭皮環境が悪化したせいで抜け毛が増えたら元も子もありません。
さらに、濡れている髪はキューティクルが開いてダメージを受けやすい状態なんですね。
キューティクルが開いたままだと、髪の毛から栄養が抜けることもあるんです。
髪の毛を乾かす場合は、濡れた髪は熱に弱いため、ドライヤーは10cm以上離して乾燥させてあげる事を意識して使用してください。
抜け毛や薄毛にならない為には
①:バランスの整った食生活
体は食べたもので作られると言われるように、髪の毛も普段の質が変わってきます。抜け毛や薄毛が気になる人は、日頃の食事からまず意識して変えることが大切です。
≪髪の毛に良い栄養とは?≫
タンパク質
亜鉛
ビタミン群
これらの栄養素は、髪の毛(ケラチンタンパク質)を作り出す上で欠かせません。また、これらの栄養を血液で運ぶためには血流も大切になります。
そのため、青魚などに含まれるEPAなどを摂取することで、栄養豊富な血液を毛根に届けること期待できます。
日ごろの食事の積み重ねが大事です。
普段から野菜やお魚などバランスよく食べることを意識することが大切です。
②:ストレスの解消
ストレスは、精神的な負担だけでなく、体に様々な変化をもたらします。
髪の毛の成長を妨げ、抜け毛や薄毛の原因になりうる要素もたくさんあるのです。
≪ストレスによる頭皮への影響≫
血管の縮小による血行不良
血糖値の増加・活性酸素(体のサビ)の分泌
男性ホルモンの増加
不眠症
髪の毛は、血液から栄養や酸素が届くことで成長しています。
しかし慢性的や過度なストレスがかかると、交感神経が優位になって、血管の縮小がおきます。
頭皮を流れる毛細血管は非常に細く、ストレスによる血管縮小の影響を受けやすいのです。
さらに、過度のストレスから守るために、副腎皮質からコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。
コルチゾールは血糖値を上げ、体の抵抗性を高めるだけじゃなく、老化や抜け毛の原因でもある活性酸素を発生させます。
コルチゾールは、テストステロン(男性ホルモン)と同じ副腎皮質から分泌されているため、必然的に血中のテストステロン(男性ホルモン)も増えてしまうわけです。
他にもストレスは悩みごとの原因にもなりえます。
そのために、気持ちが安らがない状態が続くことで寝付けない状況になってしまいます。
睡眠時は、もっとも成長ホルモンが分泌される時間帯のため、寝付けないと抜け毛となってしまうことも。
その③:有酸素運動
有酸素運動は、血行促進効果が高い運動であり、髪の毛への栄養補給を高める効果が期待されます。さらに、体を動かすことは、ストレスを軽減することが明らかとなっているため、ストレス解消効果もあるのです。
血行促進するための運動強度も明らかとなっており、やや楽~ややきつい程度のスピードで行うと良いでしょう。
≪具体的な有酸素運動≫
ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、ダンス、水泳、サイクリングなど
その④:頭皮マッサージ
正しい頭皮マッサージは、頭皮の柔軟性を高め、血管を広げる効果があります。
やり方を間違ったマッサージは、毛細血管を傷つけ、抜け毛を増やす原因になりかねません。しっかりとポイントを押させて優しくマッサージをしてあげましょう。
既に薄毛で悩んでいる人は、今回お伝えしたポイント以外に、一度薄毛の原因を知ることが最も早く薄毛を治すコツです。薄毛治療の専門家に相談することをおすすめします。