脂漏性皮膚炎の対策☆
最終更新日:2025.01.27
皆様
こんにちは
こんばんは
発毛技能士の大薗です☆
最近いらっしゃるお客様の多くに脂漏性皮膚炎で悩まれ来店される方がいらっしゃいます。
脂漏性皮膚炎とは、頭皮、顔、腋などの皮脂分泌が盛んな部位に生じる湿疹で、患部の赤みと鱗屑りんせつ(皮が剥けてカサカサとした状態)を特徴とする皮膚の病気です。脂漏性湿疹と呼ばれることもあります。
かゆみはないか、あっても軽度であることがほとんどです。皮膚に常在するマラセチア菌と呼ばれる真菌が関わり、皮脂が分解された成分が皮膚に刺激を与えることで発症すると考えられています。
思春期以降の成人型は慢性化しやすく、特に中年以降に生じたものはその傾向が強くなります。
<原因>
脂漏性皮膚炎の主な原因は、皮脂中のトリグリセリド(中性脂肪)がマラセチア菌などの皮膚の常在菌により分解され、その結果発生した物質が刺激となって発生すると考えられています。
また、何らかの原因で皮脂の成分・分泌が変化したり、発汗、ビタミンB2、B6などのビタミン代謝が変化したりすることも発症に関わっていることが知られています。
<症状>
脂漏性皮膚炎の症状は頭皮、髪の生え際、耳の後ろ、耳の中(外耳道)、眉、鼻の周り、胸、腋の下、背中の上部などの皮脂分泌が盛んな部位や、こすれて刺激が加わる部位に現れます。鱗屑と呼ばれる皮が剥けてカサカサとした病変と赤みが特徴で、フケのようにぼろぼろと落ちることもあります。
成人型では頭部のフケが多くなり、場合によっては牡蠣の殻のような形状の固いかさぶたが頭部全体にみられることもあります。
脂漏性皮膚炎そのものは脱毛の原因となりませんが、悪化すると頭皮の環境が悪くなることで薄毛や脱毛につながることもあります。
☆対策☆
①生活習慣の改善
洗顔や洗髪で患部を清潔に保つことが基本です。
精神的ストレスや身体的ストレスが脂漏性皮膚炎を悪化させる可能性が指摘されていることから、生活リズムを整えて十分な睡眠を取り、ストレスを減らすことも大切です。
また、脂質の代謝を助けるビタミンB群を含む食品(牛乳、レバー、ほうれん草、大豆など)を取ることも有効です。
思春期以降の脂漏性皮膚炎ではマラセチア菌の影響がより強くなるため、抗真菌薬を含んだシャンプーが使用されることもあります。
②ビタミンBを摂ろう
脂漏性皮膚炎は、ビタミンBの不足が原因のひとつと考えられています。
ビタミンB2が不足すると皮脂が酸敗(過酸化皮脂)(酸敗とは、油脂や食品が酸化や分解によって劣化し、酸味を帯びる現象)炎症をおこします。
ビタミンB2が含まれている食べ物には、牛肉・豚肉・卵などに含まれています。
ビタミンB6が不足すると皮膚の新陣代謝と皮脂の調節が失われます。
ビタミンB6が含まれる食べ物には、バナナ、マグロ、カツオ、レバーなどに含まれています。ビタミンBが含まれている食べ物を積極的に摂取しましょう。
☆お勧めな食材☆
・しそ
しそには炎症をやわらげるポリフェノール類や抗アレルギー成分なども含まれ、免疫機能の働きを調節します。
・しいたけ
アレルギー症状をもたらす有害物質や、毒素などの解毒に関わる肝機能を強化する働きがある。また、免疫細胞の形成に関わる胸腺に働きかけ、リンパ球やマクロファージなどの免疫細胞を活性化して免疫力をアップする。
・ゴーヤ
体の熱を冷まし、炎症を抑える抗消炎作用があり、熱性の肌トラブルに有効。血液を浄化したり、血行を促進する作用もある。解毒作用もあるため細菌性の肌トラブルにも有効。美容効果の高いビタミンCも豊富。
・のり、わかめ
熱性の湿疹に効果あり。ビタミンB2、他にも葉酸やヨウ素が含まれるため、脂漏性皮膚炎の人にお勧め。
・くろきくらげ
熱性の湿疹に効果あり。ビタミンB2、鉄分を多く含み、脂漏性皮膚炎の人にお勧め。
☆食養生☆
・油っぽいもの、辛いものは控える
(スナック菓子、揚げ物、香辛料など)
・糖分の多い飲料やお菓子は避ける
・雑穀、根菜類、海藻類を摂り入れる
・ハトムギ茶やドクダミ茶などで水分を補う(体の中の余分な水分や老廃物を外に出す働きがある)
・旬の食材をバランスよく食べる
・酸化した油は使用しない
オリーブオイル一択、生で使用する場合はアマニ油
③その他気をつけること
・枕のタオルは必ず毎日交換する
(そもそもタオルひいてない人には使用する)
・汗をかいたら清潔なタオルかティッシュで必ず拭く
・洗髪以外で頭皮を触らない
・洗顔時、生え際はしつこいぐらいすすぐ
・寝不足しない、疲れることをしない、ストレス溜まったら発散する
脂漏性皮膚炎は、皮脂をエサに菌が増えるので、外側と内側の両方からのアプローチで皮脂をコントロールし、異常繁殖している菌を”徹底して抑制すること”が大切です!
お悩みの方はお気軽にご相談くださいね^_^