気が付いたら髪の毛が大量に抜けていた、友人などに「薄くなった」と聞かれるなどふとしたことから薄毛に気が付くことがあるでしょう。そこで、さまざまな方法で対処する人をよく見ます。

しかし、正しい方法で対処しなければ薄毛が進んでしまう可能性があるのです。この記事では、薄毛の原因や正しい対処方法について詳しく説明していきます。

薄毛の原因とは?

薄毛の原因には次のような点が挙げられます。

・ストレスの影響
・病気や薬の副作用
・遺伝的要因

ストレスの影響

薄毛とストレスには深い関係があります。長期間にわたるストレス状態により、ホルモンバランスが乱れたり、血行不良や免疫力の低下が起こったりすることがあります。


交感神経と副交感神経のバランスを崩し、血行不良を引き起こす要因となります。
血行不良が起こると、毛母細胞に必要な酸素や栄養素が十分に供給されなくなり、毛髪の成長が妨げられることがあるのです。

また、ストレスは男性ホルモンであるテストステロンの分泌を増加させ、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を抑制することがあります。


ストレスによって自律神経が乱れ、免疫力が免疫力が低下して頭皮環境が悪化し、炎症が起こりやすくなります。このことによりストレスは薄毛の要因となる可能性があるのです。

病気や薬の副作用

次のように薬や病気の影響によって薄毛につながる可能性があります。

・抗がん剤:がん細胞を攻撃することで、正常細胞も攻撃することから、髪の毛が抜け落ちることがあります。
・抗てんかん薬:副作用として、髪の毛が抜け落ちることがあります。
・抗うつ薬:一部の抗うつ薬は、薄毛を引き起こすことがあります。
・円形脱毛症:免疫系が正常に機能せず、自己免疫反応によって髪の毛が抜け落ちる病気です。

そのため、専門家の指示を得て正しい治療をすることが重要です。

遺伝的要因

男性型脱毛症は、男性の20代から30代にかけて発症することが多く、父親や祖父、叔父などの男性親族に薄毛や禿げが多い場合、遺伝的要因が関係している可能性が高いと言われています。

遺伝的要因による薄毛は、完全に予防することはできませんが、正しいケアを行うことで薄毛の進行を遅らせることができます。定期的な頭皮ケアや、適切なシャンプーやトリートメントの使用、バランスの良い食生活、適度な運動などが、薄毛の進行を遅らせるために重要です。

対処法1:適切なシャンプーと頭皮ケア

薄毛には適切なシャンプーや頭皮ケアがあります。自分で簡単にできることが多いのでまず試してみるとよいでしょう。

シャンプーの選び方

薄毛の原因や頭皮の状態は個人差があるため、自分に合ったシャンプーを選ぶことが重要です。自分に合ったシャンプーを選ぶには、美容師や薄毛治療の専門家に相談するのが良いでしょう。

薄毛の方は頭皮が敏感になっているため、刺激の強いシャンプーを使うと頭皮トラブルを引き起こすことがあります。そのため、刺激が少なく、泡立ちがよいシャンプーを選ぶことが大切です。

頭皮マッサージ

薄毛に効く頭皮マッサージには複数の種類があります。一般的なのは指圧マッサージで、指先で刺激を与えていく方法です。薄毛が気になる部分を刺激していきます。自分でマッサージが難しい場合は、美容院でヘッドスパをしてもらうのも効果的です。ヘッドスパは専用のマッサージクリームやオイルを使用して、頭皮をやさしくマッサージする方法です。

対処法2:食生活の改善

薄毛と食生活には関連性があります。食生活を見直すことによって、薄毛の対策になる可能性があります。

育毛に効果的な栄養素

薄毛対策をするためには、育毛に効果的な栄養素をしっかりとるようにしましょう。

髪の毛は、タンパク質からできているため、十分なタンパク質の摂取が必要です。特に、アミノ酸の一種であるシステインは、髪の毛を構成するケラチンの主成分であり、育毛に欠かせない栄養素です。

タンパク質以外にも亜鉛や鉄、銅、セレンなど、様々なミネラルが髪の毛の健康に必要です。亜鉛は、髪の毛の成長や健康維持に必要な栄養素であり、鉄は、髪の毛の栄養を運ぶ赤血球の生成に必要です。

栄養バランスの良い食事を心がけることは、薄毛対策に非常に重要です。特に、ビタミンやミネラル、タンパク質などが豊富な食材を積極的に摂取することが重要です。

食生活で避けるべきもの

糖分の過剰摂取は、血糖値の急激な上昇を引き起こし、炎症や血行不良を引き起こす可能性があります。また、砂糖や加工食品の摂取は、過剰なカロリー摂取につながり、肥満やメタボリックシンドロームのリスクを高めることがあります。

過剰な脂肪の摂取は、血行不良を引き起こし、頭皮や毛根の健康に悪影響を与える可能性があります。また、高脂肪食品は、男性型脱毛症のリスクを高めることが知られています。

対処法3:薬用療法

薬物療法には、発毛促進剤や脱毛抑制剤があります。発毛促進剤には、ミノキシジルやフィナステリドがあります。ミノキシジルは頭皮に直接塗ることで血行を促進し、毛根の成長を促進する作用があります。

フィナステリドは、男性ホルモンであるテストステロンを脱毛抑制物質に変え、DHTの生成を抑えることで脱毛を抑制します。これらの薬剤は医師の処方が必要であり、適切な使い方をしなければ効果が得られないことがあります。 

まとめ

薄毛を改善するためには、まず原因を明確にすることが必要です。原因を明確にした上で、正しい対処をするようにしましょう。間違えた方法で対処している場合もあるので、不安な方は専門家に相談することをおすすめします。

間違えた薄毛の対処方法をしていると、かえって悪化する場合があります。

最後に薄毛は食生活やシャンプーの仕方など普段の生活が影響します。そのため、日常生活から見直す必要がある場合があるでしょう。専門家に相談することによって、日常生活においてもアドバイスをもらうことができます。

薄毛の対処は、個人の状態に合わせた適切な方法を選択することが重要です。