薄毛にはさまざまな種類があるため、まずは原因を明確にするようにしましょう。普段の生活やストレスなど薄毛の原因となる要素は数多くあります。

ホルモンバランスの乱れによる薄毛

ホルモンのバランスは、ストレスや生活習慣の乱れ、病気などによって崩れることがあります。そのため、ホルモンバランスを整えることが薄毛対策には重要な要素の一つとなります。

ホルモンバランスの影響

ホルモンには頭髪の成長を促すエストロゲンがあります。しかし、男性ホルモンであるテストステロンは体調の成長を促しますが頭髪の成長を止めてしまう点が特徴です。

ストレスなどの原因によりエストロゲンよりもテストステロンが多くなってしまうと、成長期が短くなることにより薄毛につながりやすくなります。このようにならないためにも、ストレスの影響を減らすことが重要です。

ストレスの影響を減らすためには、セロトニンが重要です。セロトニンは脳内のアドレナリンを減らしストレスの影響を減らします。セロトニンを減らすためには、バランスよく栄養を摂取することや質の高い睡眠をするなど生活面の見直しが重要です。

女性ホルモンと男性ホルモンの比較

ホルモンバランスの乱れによる薄毛は、女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、男性ホルモンであるテストステロンが増加することによって引き起こされるものです。女性の体内には、両方のホルモンが存在していますが、エストロゲンの量が減少し、テストステロンの量が増加すると、髪の毛の成長が抑制され、薄毛や抜け毛が進行することがあります。

このようなホルモンバランスの乱れは、妊娠や出産、更年期などのライフステージの変化によって引き起こされることがあります。また、ストレスや過度のダイエット、不健康な生活習慣もホルモンバランスを乱し、薄毛を引き起こす可能性があります。

生活習慣による薄毛

生活習慣の乱れが薄毛につながることは少なくありません。特に次のような点に注意をしましょう。

・栄養不足が薄毛に与える影響
・喫煙、飲酒などの生活習慣が薄毛に与える影響
・運動不足による影響
・睡眠不足による影響

それではそれぞれの影響について詳しく説明していきます。

栄養不足が薄毛に与える影響

栄養不足は、髪の成長や健康に必要な栄養素を十分に摂取できないことから、薄毛に影響を与える可能性があります。以下に、栄養不足が薄毛に与える影響をいくつか紹介します。

たんぱく質不足:髪の毛の主成分はタンパク質であるため、たんぱく質が不足すると髪の毛の成長が遅くなる可能性があります。また、髪の毛の強度や光沢が低下することもあります。

鉄分不足:鉄分は、髪の毛を形成するために欠かせない栄養素です。鉄分が不足すると、髪の毛の成長が遅くなり、薄毛や抜け毛の原因となる場合があるので注意しましょう。

ビタミン不足:ビタミンDやビタミンB群など、髪の毛の成長や健康に必要なビタミンが不足すると、髪の毛の成長が遅くなる可能性があります。

亜鉛不足:亜鉛は、髪の毛の成長や健康に必要な栄養素です。亜鉛が不足すると、髪の毛の成長が遅くなる可能性があるのです。

髪の毛を成長させるためには、上記のように必要な栄養素があります。つまり、日頃の食生活から見直すことが必要です。

喫煙、飲酒などの生活習慣が薄毛に与える影響

喫煙は、血液循環を悪化させ、髪の毛の成長や健康に必要な栄養素の供給を阻害する可能性があります。また、タバコに含まれる有害物質が髪の毛の成長を妨げることがあります。

飲酒:飲酒は、肝臓の機能低下や栄養素の吸収不良を引き起こすことがあります。これらの影響が薄毛や抜け毛の原因になることがあります。

運動不足による影響

運動不足は血行不良を招き、栄養分を運ぶ血管が収縮し、頭皮の血流が悪化する原因となります。その結果、十分な栄養分が行き渡らず、毛髪の育成に必要な成分が不足してしまいます。

睡眠不足による影響

睡眠時間が不足すると、疲労回復が遅れるため、頭皮の新陳代謝が低下してフケが出やすくなります。その結果、薄毛につながる可能性があるため、しっかりと睡眠をとることが重要です。

ストレスによる薄毛

ストレスにより、ホルモンバランスが崩れることから従来通りに髪の毛が成長せず薄毛の原因となる可能性があるので注意が必要です。

ストレスが体内に与える影響

ストレスを感じると、交感神経が優位になり、体内のストレスホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。これによって、心拍数や血圧が上がり、筋肉が緊張します。また、副交感神経が働きにくくなり、消化器官の働きが低下することがあります。

このように、自律神経は体の状態をコントロールする重要なシステムです。しかし、ストレスによってこのバランスが崩れると、さまざまな不調が現れてきます。

まず、睡眠障害が起こります。眠れないために寝不足が続き、日中の活動に支障をきたしてしまうのです。不眠が続くとイライラしたり不安になったりして、ますます眠れなくなるという悪循環に陥ります。

ストレスと薄毛の関連性

ストレスを受けると自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になり、結果として男性ホルモンの一種であるテストステロンという成分が増えてしまうといわれています。

さらに、ストレスを感じると脳から「コルチゾール」と呼ばれる物質が分泌されます。これは体内で脂肪を分解してエネルギーを作り出す働きがあり、またストレスに対抗する力を持っているため、「ストレスに打ち勝つホルモン」とも呼ばれています。

しかしストレスを受け続けるとこのコルチゾールが多く出すぎてしまって体脂肪の燃焼を妨げたり、皮脂腺の働きを抑制して頭皮に悪影響を与えてしまったりするのです。さらに副腎皮質ホルモンも分泌されるため、肌荒れやニキビの原因にもなりかねません。

まとめ

薄毛の原因にはさまざまな種類があります。ホルモンバランスの乱れによる場合や生活習慣が原因となる場合、その他にもストレスが原因の可能性も充分にあります。そのため、薄毛を解消するためには、原因となっている環境を改善することが重要です。

原因が明確でない場合は、まず専門家に相談することをおすすめします。