育毛と発毛はそれぞれ薄毛対策ですが、それぞれ特徴と対策が異なります。育毛と発毛のどちらもするべきなのかを把握しておくことが薄毛対策をするために重要です。それでは発毛と育毛の違いについて詳しく紹介していきます。

育毛とは

育毛について特徴や注意点に関して詳しく説明していきます。

特徴

育毛とは現在生えている髪の毛を、頭皮を含めて育ちやすいように環境づくりをするのが目的です。育毛するためには育毛剤を使うことが知られていますが、しかし最も重要なのは生活習慣を見直すことです。食生活が偏ったり睡眠不足や運動不足になったりすると髪の毛に十分な栄養が届きません。

そのため育毛を考える上ではまず生活習慣の見直しをすることが重要です。薄毛は遺伝や年齢にも関係しますが、生活習慣の改善や頭皮の血流を増加させることによって育毛効果があります。

育毛剤は生活習慣の改善にプラスして活用すると良いでしょう。

注意点

育毛は現在生えている髪の毛を育てることが目的です。そのため、育毛のケアをいくらしても髪の毛が生えてくることはありません。

育毛に関して生活習慣の見直しが必要であることを説明しました。それに加えてシャンプーやマッサージも育毛をする上で重要です。まずシャンプーですが毎日頭皮の汚れや皮脂を落とす事によって、育毛効果にもつながります。もし頭皮の汚れが特に気になるようであれば、スカルプシャンプーを使うことをお勧めします。

しかしシャンプーのしすぎは逆に頭皮を傷めてしまうので、1日に一回を目安としてシャンプーをすると良いでしょう。さらにシャンプーをした後に指の腹を使ってマッサージをすることによって頭皮の血流が良くなり育毛に繋がります。

このように育毛するためには、普段の生活において日頃からできることが多くあります。育毛剤に頼るのではなく普段から工夫をすることが重要です。

発毛とは

次に発毛についての特徴や注意点を紹介していきます。

特徴

発毛とはすでに生えていない状態で、新しく髪の毛が生えてくるように様々な処置を行うことです。すでに髪の毛が抜けてしまっている人は育毛ではなく発毛する必要があります。そのため、育毛のように自分でできることは育毛のための環境づくりぐらいであり、専門家に相談してはじめるとよいでしょう。自分に合った発毛剤や気をつけるべき点などを提案してくれるので安心です。また途中で異変があった場合でも相談ができるので継続して続けやすくなります。

注意点

発毛剤は細胞の動きを強く促進するような成分が含まれているため、副作用に注意する必要があります。発毛剤に含まれている成分によっては頭痛や発疹、血圧低下などの影響が出る場合があるため、初めて発毛剤を使う場合はまず皮膚科で相談することをお勧めします。

発毛ケアをしてせっかく髪の毛が生えたとしても、その後育毛のケアをしなければまた髪の毛が抜けやすくなることになります。発毛する場合においてはその後にまた育毛が必要であることを頭に入れておいてください。

育毛と発毛の違いとは?

育毛と発毛では次の点において違いがあります。

・目的
・対象の進行具合
・育毛剤と発毛剤

目的

育毛の目的は現在生えている毛を太く丈夫にすることです。そのため、現在生えている毛を出来るだけ抜けないように髪の毛や頭皮に対してケアをしていきます。対して発毛とは新しく毛を増やすことが目的です。そのため毛が抜けてしまった毛根に対して、再び毛が生えてくるように頭皮のケアを行っていくことが目的です。

対象の進行具合

育毛は現在毛が生えていることが前提条件です。それに対して発毛は毛が抜けてしまった状態で新しく毛が生えるような対策をしていきます。

育毛剤と発毛剤

育毛と発毛で目的が違うことから育毛剤と発毛剤にも違いがあります。例えば発毛剤にはミノキシジルと呼ばれている唯一医学的に認められている成分が含まれています。ミノキシジルの効果としては血管を拡張することによる血行促進や毛乳頭細胞の活性化などが挙げられます。

育毛剤にはミノキシジルは含まれておらず、現在生えている髪の毛がより丈夫に育つような環境づくりをしています。つまり、育毛剤と発毛剤の大きな違いはミノキシジルが含まれてるかどうかです。

ミノキシジルはもともと降圧薬として作られたものであるため、高血圧の方は特に利用する際に注意が必要です。さらにはむくみがあったりアレルギー症状がある場合は副作用が発生する場合があるので必ず医師に相談することをお勧めします。

薄毛になる原因

せっかく育毛や薄毛ケアをしたとしても、薄毛になる原因を放置したままであれば思うような結果が出ない可能性があります。そのため次のような薄毛になる原因を把握しておきましょう。

・ホルモンバランスが崩れている
・必要な栄養素が足りていない

ホルモンバランスが崩れている

女性に多いのですがホルモンバランスが崩れることによって髪の毛の成長が促進されず薄毛につながることがあります。特に妊娠や出産時にはホルモンバランスが崩れやすく、男性ホルモンが優位になる事から髪の毛に影響がある点に注意が必要です。しかし妊娠や出産のように一時的なものであれば自然と状況が改善される場合もあります。

必要な栄養素が足りていない

髪の毛を育成する為には必要な栄養素があります。栄養不足や偏食、睡眠不足、運動不足などによる血行不良が原因になることで十分な栄養素が髪の毛に届かず髪の毛が成長しないことがあります。そのため髪の毛が弱くなってしまい抜け毛につながります。

まとめ

育毛は現在生えている髪の毛を育てることで、発毛は新しい髪の毛が生えるようなケアをすることです。そのため同じ薄毛ケアであっても現在の状況によってするべきものを選択する必要があります。育毛は日頃からの生活習慣の見直しが必要であり、発毛に関しては細胞を刺激することになるので副作用のリスクがあることを理解してください。

また、発毛ケアをして新しく毛が生えたとしてもその後育毛ケアをしなければ、毛が抜けやすい状況であることに変わりはありません。