育毛効果のある漢方薬とは
最終更新日:2022.12.27
育毛を効率的に進めるために漢方薬を使う方法があります。育毛には十分な栄養素が必要です。
髪の毛の十分な栄養素を届けるためには血行がよくないといけません。そこで、血行不良からの改善に効果的な漢方薬を活用することがおすすめです。このほかにも、漢方薬が育毛においておすすめである理由があります。
育毛に漢方薬を使うメリット
育毛をするために漢方薬を使うメリットは次の2点挙げられます。
漢方は未病である
体調の不調に対応できる
育毛に漢方薬を使うメリット①漢方は未病である
漢方は未病であるといわれており、体質改善につながります。体質改善をすることが育毛につながるケースがあります。特に漢方は血行不良をはじめとした不調の改善に効果的です。血行不良が起きると髪の毛に十分な栄養素が届かなくなるため、漢方の摂取は育毛においても効果的なのです。
育毛に漢方薬を使うメリット②体調の不調に対応できる
育毛を効率的に進めるためには体調管理が必要です。特に薄毛の原因となるストレスやホルモンバランスの不調、自律神経の乱れ、血行不良などといった不調に対してのケアが必要になります。これらの改善には漢方薬が効果的です。
これらのような状態は西洋医学では病気と判断されず、対処できる薬を探すのは容易でありません。しかし、漢方はなんとなく体が不調といった状態も病気として考えており対策をできる漢方を探しやすいのです。
さらに東洋医学では西洋医学と違って手術などは行わず、体のバランスを整えることで自然治癒力を引き出したりします。つまり、体に負担をかけない方法で治療ができるのです。これが東洋医学の良い点と言えるでしょう。
効果的に育毛ができる漢方の飲み方
効果的に育毛ができる漢方は次のように飲むことがおすすめです。
エキス剤
煎じ薬
効果的に育毛ができる漢方の飲み方①エキス剤
エキス剤とは、一般的な医療現場でよく使われている医療用漢方製剤とよばれるタイプです。煎じ薬を乾燥して粉末化したものが一般的で飲みやすいほか持ち歩きをしやすいのが特徴です。つまり、西洋医学薬剤と同じように摂取することが可能です。さらに、品質のばらつきがないのが大きな特徴です。
効果的に育毛ができる漢方の飲み方②煎じ薬
煎じ薬は従来の漢方の飲み方であり、正薬を細かく刻み処方ごとに調合していきます。
さらに水でに出した後成分を抽出させてのみます。正薬の量を飲む人の体調や体質などに合わせて調合できるのが大きな特徴です。しかし、煮だす手間など摂取するまでに時間がかかってしまうのが大きなデメリットです。
育毛効果のある漢方薬の成分
育毛効果のある漢方薬の成分には次のようなものが挙げられます。
センブリエキス
ニンニクエキス
ノコギリヤシエキス
ヒオウギ
育毛効果のある漢方薬の成分①センブリエキス
センブリエキスはセンブリから抽出された成分であり、頭皮の血液循環を良くする効果があります。また、センブリは胃腸薬として有名な苦い漢方薬としても知られていますが、この苦味には胃液の分泌を促して食欲増進効果や消化機能を高める効果があるのです。そのため、センブリに含まれる苦み成分が、毛根へ栄養を運ぶための血管拡張を促す作用も期待できます。
育毛効果のある漢方薬の成分②ニンニクエキス
ニンニクには強い殺菌作用があり、その成分によってフケの原因となる菌を抑える働きがあると言われています。また、ニンニクには血流を促進して代謝を高めてくれる働きもあり、毛髪に必要な栄養素であるアミノ酸などの栄養分を運んでくれる血行促進効果は特に高いでしょう。
さらにニンニク特有の臭い成分は発汗を促してくれます。このようにニンニクには頭皮の血行を促進することで髪の成長を助ける働きがあるため、センブリと併用することで相乗的に効果が高まることが期待されます。
育毛効果のある漢方薬の成分③ノコギリヤシエキス
ノコギリヤシとは北米に自生するヤシ科の植物であり、果実に含まれている有効成分には男性ホルモンを抑制する作用があることで知られています。このノコギリヤシには前立腺肥大症の治療にも用いられていた歴史もあるほどで、男性ホルモンの一種であるテストステロンが脱毛を引き起こす原因の一つであると考えられてきたことから、育毛剤としての利用が研究されてきました。
そして現在では、薄毛治療に効果的であることが認められており、多くのメーカーから育毛剤が発売されています。
育毛効果のある漢方薬の成分④ヒオウギ
ヒオウギとはマメ科の植物のことを指します。古くから漢方の原料として用いられてきました。その効果はイソフラボンと同じであり、頭皮の血行を促進して毛根への栄養供給を助ける働きがあるとされています。
漢方薬を摂取する注意点
育毛において漢方薬の摂取は効果的ですが、次のような注意点もあります。
服用方法を守る
複数の漢方薬を使う場合に注意が必要
服用方法を守る
漢方であっても一般的な薬と同じように適正に摂取する必要があります。漢方薬は天然の生薬から出来ているため副作用はないと考えがちですが、漢方薬であっても適正でなければ副作用が出る可能性はあります。
漢方独特の服用方法も少なくありません。例えば、漢方は温めて飲むのが一般的です。
エキス剤の状態であれば白湯に溶かしてから湯液状にして服用するのが一般的です。
溶かしにくい場合は一度熱湯で溶かしてからぬるま湯でかき混ぜていきます。
ジュースやお茶、牛乳などに混ぜてしまうと含まれている成分が化学反応を起こすことで育毛効果などが低下するので注意が必要です。
複数の漢方薬を使う場合に注意が必要
複数の漢方薬を使う場合においても注意が必要です。漢方薬でも飲み方によっては副作用が出る場合があったり、効果が減ってしまったりするケースがあるのです。複数の漢方薬を摂取する場合は必ず前もって確認するようにしましょう。
まとめ
育毛を進めるためには健康を保つことで、育毛をしやすい環境作りが必要になります。
生活習慣や日常的なストレスなどで抜け毛につながり血行不良や毛穴の汚れなどにより育毛に悪影響を及ぼすケースがあります。そこで漢方を使って体調不良の改善をすることで、育毛に良い栄養を与えることが可能です。
漢方薬はどのような見方をしても問題ないと考えられるケースがあります。
しかし、従来の薬と同じで飲み方を間違えると効果が出ないだけでなく、副作用の心配もあるので注意をしましょう。