AGA(男性型脱毛症)とは!?
最終更新日:2022.08.17
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称で
日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれています。
医学的にはMale Pattern Hair Lossといわれ、昨今ではこのように呼ばれることが多いです。
AGA(男性型脱毛症)は、思春期を迎えた男性に多く起きる脱毛症の1つとされています。
今現在、薄毛や抜け毛で悩む男性の8割がAGAであるといわれています。
AGAは主に男性ホルモンに起因して発症する疾患です。
しかし男性ホルモンの他にも生活習慣や遺伝など様々な要因が関わっているとされています。
基本的に、生え際辺りや頭頂部のつむじ周りから抜け毛が起こるとされていて
進行性の脱毛症であるため時間をかけて少しずつ薄毛が進んでいくのが特徴です。
AGAなのかを確認するセルフチェック
・抜け毛がかなり多い
・以前と比べておでこが広くなった
・つむじ周りが地肌が見える範囲が多くなった
・髪にハリやコシがなくなってきた
・全体的なボリュームが減って髪が細い
・短い抜け毛が多い
・頭がべたつく
・頭皮に臭いがある
・祖父が薄毛だった
など細かいところもありますが、上記に3つ以上当てはまるならば
AGAの可能性が高いと言えるんでしょう。
AGA(男性型脱毛症)を発症した時は、何かの対策を施さない限り進行が止まらないため、専門家による
薄毛改善をオススメしています。
AGAが進行することによる毛髪量の変化
AGAの発症は男性ホルモンが関与していて、思春期以降に発症するケースが多いとされています。
日本人男性のAGAの発症率は、20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降で40数%と
年齢に比例して高くなる傾向にあります。
AGAを発症している人は全国で1,260万人
そのうち気にかけている人は800万人
何らかのケアを行ったことのある人は650万人ほどといわれています。
AGA(男性型脱毛症)進行性であるため放置すれば必ず抜け毛が増えて
上の図のように髪の毛の本数が徐々に減っていき、少しずつ薄毛になっていきます。
このようい確実に症状が進行していく性質があるので、AGAは早めのケアが大切だと言われています。
AGAのしくみと原因
AGAのしくみ
なぜAGAになると髪の毛が抜けるのかの仕組みを知っておくには
「ヘアサイクル(毛周期)」を知っておくことが非常に大切な点になります。
髪の成長にはヘアサイクル(毛周期)と呼ばれる一定の周期があります。
通常のヘアサイクルは約3年~5年かけて1週するの生涯かけて行われます。
このヘアサイクルには、大きく3つの段階で構成されています。
実は髪の毛には1本1本それぞれにヘアサイクルがあるんですが、
1本1本で生涯に繰り返される回数が決まっています。
ヘアサイクルにも寿命がありそれが尽きると髪の毛の寿命を終えます。
このヘアサイクルは通常3年~5年かけて1周するのが、何らかの原因で乱れて極端に短くなり
早い方で数ヵ月遅い方で1年の1週になるのがAGAです。
AGAには、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が体内の酵素還元「5αリダクターゼ(5α還元酵素)Ⅰ型およびⅡ型」
によって生成されたDHT(ジヒドテストステロン)が密接に関わってきます。
DHT(ジヒドロテストステロン)は男性ホルモン受容体である「アンドロゲンレセプター」と結合することで
ヒゲなどの体毛の成長因子を刺激し、大きく成長させますが、前頭部や頭頂部などの髪の毛に対しては
毛母細胞の分裂を抑制し、ヘアサイクルを乱れさせてしまう働きがあります。
DHTによる影響を受け乱れたヘアサイクルは
成長期が最短100日程度、遅くても1年と極端に短縮されるとされています。
このことに関してはDHTの生成に関わる5αリダクターゼによって
髭などの体毛では“毛の成長を促すシグナル”が生産されるのに対し
前頭部や頭頂部の髪の毛では“毛の成長期を阻害するシグナル”が生産されるためと考えられています。
このようにヘアサイクルが乱れ成長期が短縮されると、髪の毛が十分に育たないまま退行期を迎えます。
ヘアサイクルが大きく乱れることで、短く細い髪の毛しがどんどん増えていきそれを「軟毛化」と言います。
「軟毛化」によりAGAの進行を示し薄毛がより進行していくのです。
・AGAの原因
上記で記した通りAGAの主な原因は男性ホルモンによりますが遺伝も要因の一つとして含まれます。
実に様々な遺伝子がAGAには関わっているのですが、その一つに「X染色体」の影響が考えられます。
AGAが発症する時に関与してくるアンドロゲンレセプターですがそれの遺伝情報が
母親型から受け継ぐ遺伝子のX染色体に含まれているのです。
X染色体は母親からのみ受け継がれる染色体です。
そのため、アンドロゲンレセプターの感受性が強い遺伝子情報を受け継いだ場合には
薄毛になりやすい可能性があると考えられています。
しかし、アンドロゲンレセプターに対する高感受性を示す遺伝子情報をもっていても
必ずAGAが発症するわけではありません。
なので、その他の原因としてAGAには不規則な睡眠や運動不足、偏った食事などの質が悪い生活習慣、もしくは日頃のストレスが
環境要因として関わっている事も明らかになってきています。
家系や体質的に将来の薄毛が気になる方は、一度早い段階で専門家による診察を受けてみる事をオススメ致します。
AGAは治るのだろうか?
AGAは主な原因、脱毛のメカニズム、進行パターンや進行レベルなど少しづつですが全貌が明らかになって来ている疾患です。
ただ未だ不明な部分も多くあるのが事実です。
今現在ではAGAを「完治」と言う事は困難です。
しかし、治療を継続して行うことで“薄毛改善”する可能性があります。
現在、AGA治療の主流となっている投薬治療は薄毛の進行を抑制して毛量を増やすことを目的としているため治療によって
AGAが改善された状態を保つためには治療を継続し続ける必要があります。
ですが、投薬治療のみであれば原因のみを追究し、投薬による耐性もつくので維持の状態も困難になる方はいます。
原因追及のみではなく、環境要因の改善も視野にいれて治療を行うことが
最も薄毛改善を維持しやすい事が分かります。
まずは一度専門家にご相談されることをオススメ致します。