抜け毛とヘアサイクルの関係性
最終更新日:2025.12.26
― 発毛技能士が解説する「正常な抜け毛」と「注意が必要な抜け毛」の違い ―
抜け毛が増えると、「薄毛が進行しているのでは」「AGAが始まったのでは」と不安になる方は少なくありません。しかし、抜け毛そのものがすべて悪いわけではなく、ヘアサイクル(発毛サイクル)との関係性を正しく理解することが非常に重要です。
私は9年以上、延べ500名以上の薄毛・AGA・FAGAのお悩みに向き合ってきましたが、正しい知識を知るだけで不安が軽くなり、育毛や発毛への向き合い方が変わる方も多くいらっしゃいます。
ヘアサイクルとは何か
ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ちるまでの一連の流れを指します。主に
・成長期
・退行期
・休止期
の3つで構成されています。
成長期は髪が太く長く育つ期間で、全体の大部分を占めています。その後、退行期で成長が緩やかになり、休止期を経て自然に抜け毛として排出されます。
この流れ自体は誰にでも起こる自然なものであり、一定量の抜け毛は正常な現象といえます。
正常な抜け毛と異常な抜け毛の違い
健康なヘアサイクルが保たれている場合、1日に50~100本程度の抜け毛は珍しくありません。シャンプー時や朝起きたときに抜け毛を見て驚く方もいますが、これは休止期を終えた髪が役目を終えただけのケースが多く見られます。
一方で注意が必要なのは、
・細く短い毛が多く抜ける
・抜け毛の量が明らかに増え続けている
・同じ部位から集中的に抜ける
といった状態です。これはヘアサイクルの成長期が短くなり、十分に育つ前に抜けてしまっている可能性があります。
AGAとヘアサイクルの乱れ
AGA(男性型脱毛症)は、ヘアサイクルが乱れやすい薄毛の代表例です。成長期が極端に短縮され、髪が太く長く育つ前に退行期・休止期へ移行しやすくなります。
その結果、抜け毛が増えるだけでなく、髪全体のボリューム低下や地肌の透け感につながりやすくなります。
この状態を放置すると、育毛だけでは追いつかず、発毛サイクルそのものを整える視点が必要になるケースも少なくありません。
生活習慣がヘアサイクルに与える影響
ヘアサイクルは、ホルモンバランスだけでなく、生活習慣の影響も強く受けます。
睡眠不足、栄養バランスの乱れ、ストレス過多、血流低下などが重なると、頭皮環境が悪化し、成長期が維持しにくくなります。
特に自律神経の乱れは、AGA・FAGAのどちらにも関係しやすく、抜け毛の増加を招きやすい要因となります。
抜け毛=悪ではないが「変化」は見逃さない
抜け毛があること自体は自然な現象ですが、
・抜け毛の質
・量の変化
・期間の長さ
これらを総合的に見ることが大切です。ヘアサイクルが乱れ始めたサインを早めに察知できれば、薄毛の進行を緩やかにし、改善へ向かいやすくなります。
専門的な視点でヘアサイクルを確認する重要性
自己判断だけでは、抜け毛が正常なのか、AGAやFAGAによるものなのかを見極めるのは難しい場合があります。
鹿児島スーパースカルプ発毛センター鹿児島中央店店では、頭皮環境や発毛サイクルの状態、生活習慣まで含めて確認し、スーパースカルプの業務として一人ひとりに合った発毛・育毛サポートを行っています。
まとめ
抜け毛とヘアサイクルは切り離せない関係にあり、
・一定量の抜け毛は正常
・成長期の短縮が薄毛につながる
・AGAはヘアサイクルを乱しやすい
・生活習慣が発毛サイクルに影響する
といったポイントを理解することが大切です。抜け毛に不安を感じたときこそ、ヘアサイクルに目を向け、正しい知識と行動で改善を目指していきましょう。


